RoMT.

十二夜の、十二人 その① 永井秀樹(サー・トービー)

 

えー、演出家の田野です。

 

暦の上では十二夜を過ぎました。

諸説ありますが、クリスマスから数えて12番目の夜、1月5〜6日にかけてが「Twelfth Night」 ということで。

さあさあ、クリスマスのお祭り騒ぎはもうおしまい、日常に戻ってくださいよー!

・・・というのが「十二夜」なんだそうです。

 

RoMTの『十二夜』の準備も着実に進んでおります。

ちょっとやそっとじゃ忘れられないものをみなさんにお届けできたらと思います。

 

今回の公演に向けては、ちょいちょいブログに思いの丈を吐き出そうと思っておりますが、

せっかくの“十二番目の夜”が過ぎたところですからね、

これを祝しまして(ということでもないですが、ほんとは)、

今日からは十二夜連続でお届けする企画を始めます。

 

題して、、、『十二夜の、十二人』

 

今回出演するキャストを一夜一人ずつ紹介していきます。

 

 

最初は誰がいいかなと軽く悩んだのですが、、、

ここは“最年長”に登場していただこう、ということで。

 

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サー・トービー・ベルチ役の、永井秀樹さんです。

 

永井さん、もうすぐ50歳をむかえるんです。

でも僕のなかで、永井さんは“永遠の小学5年生”。

ワークショップの現場ではよくお世話になっています。面白エピソードが絶えません。

いつぞやの、小学校3年生の子どもたちを相手にひとり全力で鬼ごっこに取り組んでいたあの姿。

忘れられません。

 

RoMTとしては、永井さんとは2度目のタッグになります。

実は第1回公演の『ランドスケイプ』に出演していただいています。

あれが2005年だから、、、10年ぶりなんですね。。。

奇しくもあの作品はシェイクスピアの『オセロー』を下敷きにしていました。

偶然なのか、必然なのか。。。

そういえば、あのときは丸坊主でしたねぇ。。。

 

サー・トービーは、とにかくずっと酒を飲んで酔っぱらっています。

酒飲んで、調子のいいことを言って、いたずら好き。

羽目ははずしまくるんだけど、トービーってルールは逸脱しないんですよね。

頭の回転が速くて粋なことをさらっといい、愛らしくもあり、

そして、面倒見が良いことからもわかるような抗し難い人間的な魅力がある。

 

そういうトービー像をあたまに描いたとき、ぱっと永井さんの顔が浮かびました。

 

・・・まあ、どちらかというと前半部分の要素で引っかかったのかもしれません(失礼!)。

 

とにかく、トービーにはのびのびと、羽根を伸ばして自由気ままでいてほしいと思います。

そして永井さんには、持ち前の小学5年生らしさを存分に発揮してもらえたら、

トービーと永井さんの距離はごく自然に近づいていくんじゃないかな、と。

 

3月、ぜひ劇場に確かめにきてください。

 

その前の1月には、青年団の本公演『暗愚小傳』の関西公演に出演されます。

近畿と四国・中国地方の方はぜひご覧くださいませ。

身内であることを差し引いても、素晴らしい公演でしたから。

 

・・・というわけで、第1回目は、サー・トービーを演じる永井秀樹さんでした。